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外来種や否や蝶の乱舞す

2019-06-23
生垣に孵化する幼虫から
黒地にオレンジ斑で胴体は恐ろしきまでの青
日中の乱舞の凄まじさにさすがに造園業者に・・・

1ヶ月ほど前、義母が自宅を訪れた際に、生垣に多くの幼虫が寄生していると発見して忠告をいただいた。早々に造園業者に連絡し薬剤を散布して対策をとった。その際は多くの幼虫は路上に落下し雀や蟻などが自然の摂理で運んでいく姿を見ることができた。今年の南九州は梅雨入りしてからも降雨量は少なく、比較的穏やかな気候が続いている。その影響もあろうか、今月になって冒頭に記したような外見の蝶だか蛾だかが、玄関付近や庭を多く飛ぶようになった。特段の害もないようなので、さして気にしていなかったのだが、先週ごろからその量を見ると辟易とするような状況になってしまった。どうやら残存していた幼虫が成虫となって、大量に飛び始めたようである。さすがにその様子は異様なもので、金曜日にお隣さんと相談し造園業者に今一度、薬剤の散布をお願いすることになった。

外観の色目で判断するのは安易だとは思いつつ、南国に棲息する外来種ではないかと思う。Web検索では、南米棲息種とあって同様の写真が掲載してあった。お隣さんや造園業者さんに話を聞くと、僕が引っ越してくる以前にも、孵化して大量発生した年があったと云う。生垣を所有している以上、ある程度の虫がいるのはやむを得ないと思う。また虫が棲息できる自然環境に、自らも生物として棲んでいることにも意味がある。とは考えるものの冒頭に記したように「乱舞」という表現が適する状態というのは、やはり”住んでいる”身として「侵害」と思えてきてしまう。ここ20年ぐらい「里山」という理念で、自然との共生が考えられてきた。「里」=「人の住む処」「山」=「動物の住む処」であって、その交流地帯が「野」であるとするもの。唱歌「春が来た」の「山に来た♪里に来た♪野にも来た🎶」は、自然との共生への願いが込められているのではないかと僕は解釈している。薬剤を散布して「ヒト」としての「里」を囲い込もうとする所業に、複雑な思いを抱きつつ、玄関を出た際に頭上を牽制する「乱舞」に、聊か頭を悩ませざるを得ない日々である。

「自然」とは何か?
草花とともに鳥や虫たちと生きること
薬剤の影響に地上で生き絶え絶えな微動を見つつ。


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