連休ですがどこか・・・
2019-04-28
「10連休はどこに行きますか?」会う人会う人そのように聞くのだが
それなら自分だけの「旅の始まり」としよう
嘗て経験のない暦の上での10連休に入った。職場でも買物や公共温泉でも、行くところ行くところで「どこに行きますか?」と問われることが多い。だが何処も人の集まるところは混雑と喧騒があるだけで、何より休まるのは自宅のある宮崎であると心得ている。今まで読めていなかった歌集・歌書を始め、その他の本の世界を存分に読むための格好の機会である。もとより短歌の大きな要素である「想像力(イメージ)」について、最近は教育においても日常生活でも大切な要素であると考えて、その実益的な作用を言語化するよう心掛けている。こうした意味では既に10連休初日から、自らの「想像世界」へと旅に出た気分である。
角川『短歌』5月号には「三年目の飛躍」という特集が組まれている。僕自身も作歌を始めて、概ね3年を超えた。瞬間風速的に何首かは結社誌でも「今月の15首」に選ばれたことはあるが、なかなか作風や文体も落ち着かず、最近は特に自らの歌の拙さに愕然とすることが多くなった。前述の『短歌』誌上の特集記事によれば、こうした状況も「三年目」の特徴のようである。そこから飛躍に転じるには、やはり多くの歌集を「読む」しかないと複数の記事が教えてくれた。だが「ただ読む」だけでいいのかと思う。そこで歌会で鑑賞を発表するかのように、他者にその歌の批評を伝えられるように読むことを心掛け始めた。すると際立って歌の芯の上に立って読めるような感覚になり、その魅力が深く語れるようになる。このあたりが「旅に出た」と書いた連休初日の収穫である。
そして実際に他者に伝える
実は名曲なども他者に伝える意識から出来てきている
「平成」から「令和」へ、僕の旅の始まりである。
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