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平成仕事納め

2019-04-27
平成最後の講義は「国文学史」
誘い涙の陽が・・・
「令和」で逢いましょう!!!

10連休の入り口が見えた金曜日、まさに「平成最後」の仕事の日であった。朝一番のゼミでは、4年生の卒業論文題目提出前の最終対話、卒論概要との整合性をもってかつ題目としてふさわしい文言となっているか、各自1分30秒のプレゼンを行って順次全員で対話を行った。「題」は究極の「要約」である。その20字以内ほどの文言に題材・方向性・方法などが的確に配されている必要がある。その文言に含まれる語彙は、口語的であったり安易なものであることは避ける。以上のような確認をゼミ生ともども行った。まずは4年生も題目提出ができる状態になった。

午後は「国文学史1」講義。上中古文学を扱っているために、奇しくも『万葉集』第1期を扱う回で、巻1巻頭の雄略御製から舒明御製の国見歌、さらには額田王の歌を中心に教材とした。3〜4人の班に分かれ資料の頭注を使用しながら、配当した歌を紹介できるように読み取らせていく。各班からの発表へと進み、それぞれの歌をまずは音読してみる。長歌が多いゆえに五七調の韻律のことに言及し、通り一辺倒な七五調の音読にならないよう注意。中大兄皇子(天智天皇)と大海人皇子(天武天皇)兄弟と額田王の恋愛物語にはやはり興味を覚える学生も多く、元号典拠からさらに敷衍して『万葉集』の魅力を知り得る機会となったようだ。

かくして平成最後の出勤日も夕刻になった。連休中の対応などの件で、役割をともにする先生や事務方と連絡先の確認など。なかには「西暦2000年問題」を回想しつつ新元号になってデータが失われていたらどうしようなどと、時代の狭間に僕たちがいることを実感できる話題も。「連休中はどう過ごしますか」などと談笑しながら、和やかな平成仕事納めの時が過ぎた。

今も明らかな記憶にある「平成」の始まり
僕たちはあと四日、「平成」で得たものをどう整理しようか
野菜十分なエスニックの夕餉、のち公共温泉で身体を癒す。


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