授業ができる歓び
2019-04-25
学部附属学校園現場実践最前線
教科教育授業中
新年度も附属学校園との共同研究が始まった。月1回の会合初日であったが、学部にも小学校・中学校にも新任の先生方が加わり新鮮なスタートとなった。地域の教育を支える教育学部である以上、現場においての先導的試作的な実践や課題解決に対応・研究・助言できる姿勢が常に必要である。ともすると大学学部は研究機関であることから「現場」の意識を忘れがちであるが、何よりそこに学び手たる児童生徒がいて、ともに豊かに学力や感性を学ぶ場の醸成を意識せねばならぬ。附属の先生方も公開研究会に代表されるように、より豊かな実践を目指して日々研究・努力をされている。地域の公立学校はもちろん、九州全域や全国へ向けて「宮附」から何を発信できるかを求めて日々の授業に臨まれている。
このような環境の中で、研究者としての現場実践にいかに向き合うかという課題に僕たちは直面している。共同研究では、小学校・中学校・大学のそれぞれから1名ずつ年に1回は「研究授業」をすることになっている。僕自身も在職6年間で3回の授業を中学校で2回、小学校で1回実践した。重要なのは教育学部の教員自らが、現場に臨み学習指導案を作成でき授業が「できる」ことである。教師を目指す学生たちを導くために、この自明と思えるが現実に為されていない実践を叶えることには大きな意義がある。幸い学部にはこうした実践に前向きな新任の先生方が、昨年度と今年度で2名加わり、早速「授業がしたいです」と10月の研究授業に名乗りを上げてくれた。研究そのものも閉じた視点ではできようもないが、自らの実践に言い訳なしという姿勢でこそ教師志望の学生を育てることが可能となるだろう。
僕らは生涯一教師
授業ができて「なんぼ」
それを無上の歓びと思いたいものである。
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