FC2ブログ

この血に受け継ぐ文化とは

2019-04-13
両親・祖母・曾祖父母・・・・・
代々受け継いできた遺伝子
そして言葉も文化も代々と・・・・・

教師を目指す希望に満ちて入学してきた1年生を主な対象とする、講義『国文学史I」の初日。学生たちは中高教員と小学校教員といずれかを主とする制度になっており、「国語専攻」には双方がいることになる。もちろん「中高一貫コース」という名称ゆえに、いずれの教員になっても有為な人材となるような教育を目指すものである。中高国語免許には必修となる「国文学史」、いずれの校種であっても活かされる内容とは何かと模索しつつ講義を構成している。現行指導要領から小学校でも「伝統的な言語文化」として「古典」を学ぶようになった。肝心なのは「伝統」という語の捉え方ではないかと思う。固着した確固たるものが「伝統」のように思われがちであるが、そうした発想であると中高生などに「古典」を押し付ける授業となる悪弊を招きかねない。

例えば、自分の両親や双方の祖父母を思い浮かべてみよう。身体や言動の癖など引き継いだものもあれば、理性が発動し否定したいと自覚したくなる習癖がある。その受容と反発があってこそ自己存在が確かめられ、家族親戚という社会の中でどのような「文化」を受け継いだかが自覚できる。押し広げて考えれば、広く「日本文化」という目に見えない概念も「受容と反発」を繰り返して、その時代その時代に文献や芸術として実在化してきたのはずだ。「なぜいまこの教室で、君たちに僕が話す日本語や文学史事項の内容が通じるのだろう?」そんな問いを投げ掛け、遺伝子のみならず両親・祖父母から受け継いだ「文化」があることを自覚してもらう。「古典」を学ぶ意義を中高生に訴えるには、この基盤となる「文学史」知識と活用できる関係性の把握が不可欠なのである。

レビューに見えた嬉しい言葉
「理想の授業」を目指して
まず『万葉』より始めよ!


関連記事
スポンサーサイト



tag :
コメント:












管理者にだけ表示を許可する
トラックバック:
トラックバック URL:

http://inspire2011.blog.fc2.com/tb.php/3420-280219d5

<< topページへこのページの先頭へ >>