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入学式「令和生まれ」が来る頃は

2019-04-04
大学入学式受付業務
希望に溢れた新入生の眼差し
「令和」の教師となる君たちへ

大学は入学式、副教務長の業務として受付を担当、シーガイアコンベンションセンターへ早朝から出向く。つい10日ほど前に卒業生を見送ったが、また新たな希望を抱きやってくる新入生に出会うのは実に楽しい。昨今は多くが保護者の方同伴で来場する中で、新たなスーツに袖を通した新入生は生き生きと光って見える。僕自身の経験を振り返れば、初めて「大きな海」に出たような期待と不安が入り混じった感覚であったように記憶する。保護者や学校にあ、る意味で護られた中で高校生までは生きる。「大人」となる第一歩が、高校卒業後の姿であろう。その新入生を「教師」としてさらなる「大人」に成長させる場が、学部四年間の生活である。

「平成」の31年間を、僕は基本的に「教員」として生きてきた。「平成」への改元が「教員」になった直後であったせいもあり、常に「平成生まれの入学生」が教員間で話題になってきた。「平成13年」から元年生まれが中学校に入学し「平成18年」から大学に進学し、今や「元年生まれ」の方々は31歳になった。生徒・学生用書類の生年月日欄から、次第に「昭和」の文字がなくなった。「ゆとり世代」などと呼ばれ、教育改革の波に揉まれた世代であるかもしれない。「ゆとり教育」を受けた世代は昭和62年から平成16年とされているのは、平成14年実施の学習指導要領で教育を受けた世代ということだ。だからと言ってその世代の学力などに大きな問題がある訳ではないのに、こうした世間の喧伝が彼らをある意味で苦しめている面も否めない。むしろ平成の後半から「ゆとり喪失」に向かって加速し、教員も生徒・学生もまったく余裕のない息苦しい時代となってしまった。本年の入学生が教壇に立ち「令和生まれ」が入学して来るという頃、教育はどうなっているのだろうか。

「昭和」「平成」「令和」
まだPCで即座に変換されない新元号の時代
典拠『万葉集』のごとく、文学を大切にし穏やかで豊かな教育のある社会を創りたい。


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