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新元号発表のこの日

2019-04-02
初めての即位前元号発表体験
いずれ「慣れる」ことになるのだろうか?
『万葉集』由来で牧水との関係やいかに?と市役所から


新年度初め朝から、隣の研究室に新任の先生をお迎えした。辞令交付があるということで学部長室にご案内したが、6年前のこの日に僕自身が辞令の交付を受けたのを思い出した。新しい研究室で調度を整えた時には、やはり前任の先生の置いていかれた書棚や机にその個性が残っていることに気づく。新任の先生も早速、自らの研究室でそのような作業に入り「栖」創りに余念がなかった。そんな折しも11時30分という時がやって来たことに気づいた僕は、スマホで新元号の官房長官発表会見を映像で追った。その最初に発せられた「レイ」の「音」に聊かの違和感を持ちつつ、書で掲げられた「令和」も文字を見た。「平成」の折に書の額の上下までを確かめて見せた小渕さんの緊張の中にも穏やかさのある発表とは、どこか違うものを感じざるを得なかった。

新任の先生とも話題を共有しつつ、次々と入る情報の中でも特に『万葉集』に出典があるとのこと。早速、手元の新日本古典文学全集で該当箇所を読んだ。ちょうど僕が学部生の頃に万葉集研究会で読んでいた大伴旅人らの「梅花歌三十二首」の序文に当たる漢文から採択したもだと云う。そうこうしていると日向市役所からお電話をいただき、「新元号は万葉集から取ったそうですが、牧水と関係はありますか?」という問い合わせであった。牧水は確かに『万葉集』を愛読していたが、新元号に該当する箇所に関連を見出すことはこじ付けにならざるを得ない。『白梅集』という妻・喜志子との夫婦歌集もあり生涯に梅の歌も詠んでいるが、やはり牧水といえば「山ざくら花」の歌が有名である。概ねそんな趣旨のことを話し、ご了解いただいて電話を置いた。

それにしても生涯忘れない日に
新元号の出典についてはまた明日
新任の先生と『万葉集』で語り合えたのも何かの縁であろう。
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