半年単位と年度末
2019-03-30
時の流れを意識する「年度」という仕事の単位
桜が感じさせる春の思い
人の世とは誠に様々な時間単位を作り出し、その枠組みの中で動いているものと思う。「学校」であれば授業時間枠があって、その時間単位を基準として仕事を進める。明治になって新しい「学校制度」ができた際には、まず「排便」の時間が決められていることを教える必要があったのだと聞いたことがある。現代の我々は意識することもなく行動していることが、実は人工的に作られた「時間」なのだと考えることもできる。古代、人間はもっと自由であったのだろう。だがむしろ、制約がないサバイバルにおいてあまりに独りよがりでは自分自身の命の保障もなかったのかもしれない。時間枠という近代的な装置によって、むしろ人は我儘を覚えたとも言えないだろうか。
年度内の最終(業務)日であった。研究室で書棚の整理などをしていると、退職されるある先生が清楚なネクタイ姿でご挨拶に来られた。何度か同じ委員会でお世話になったことがあり、その穏やかな物腰は深く尊敬できる方だと思っていた。その思い通り、実に丁重にご挨拶をいただき、こちらが恐縮してしまうほどであった。日常の思考というのは、こうした「際」の場面で余すことなく表れるものかと感じ入った。翻り自らも、日常の所作を大切にすべきかと顧みた。テレビ番組(連ドラ)などがそうであるが、年度を半分づつ更新されるものもある。10月から就いた役職も半年が経過した。まずは折り返しを迎えて、早いような色々あったような。新たな体験は、自らの生き方の更新でもある。
半年を振り返り焼肉で栄養補給
書棚整理もかないある種の達成感も
学部前の並木道の桜を眺めるのも7回目となる。
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