かく人と関わりて生きる
2019-03-03
ひとりでは自らがわからず人々と関わってこそ生きるということ
いまあらためて命を見つめる
数日間、小欄もお休みをいただいた。10年目にしてこれほど、間を空けたこともなかった。この10日間ほどに起こった出来事に、「生きるということ」をあらためて深く考えさせられた。これまでの人生で出逢った多くの友人たち、濃淡はあれど自らの歩く道に影響を与えてくれている。「出逢い」そのものが、「生きているということ」そのものではないかとさえ思う。人の話に耳を澄ます。自らが話したいことは多々あるが、まずは的確に相手の言うことを聞く。それこそが「関わる」、ということなのであろう。
だが、この世で声が聞こえなくなってしまった人もいる。聞こうとしても聞こえないその声に、僕らはむしろ独り言のように呟く。その声は届けたい人に届くだろうと、信じてことばを紡ぎ出す。科学の進歩で開発された「レーダー」なる代物は、こちらから電波を出し跳ね返ってくる波を捉えて相手の実態を捕捉する。動物的な五感を次々と失ってきた近現代人は、こうした反響する「ことば」を信じなくなったのではないか。だが、短歌に関わる人のことばは違う。常に自らの心に向き合いながら、対象を描写して選び抜いた「ことば」を織り成していく。あらためて、「歌うことは生きること」も実感する日々となった。
全国の大学生歌人が集う祭典
世代を超えて「ことば」を捕捉しに行く
時代・教育そしてあらためて万葉集に向き合う決意も新たに。
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