イルカと海を眺める休日
2019-02-25
一面の海を背景にイルカたちの競演が
四六時中も海を眺める休日
人は「夢」を叶えるために生きている。僕も中高教員となり、今や大学教員となり研究者となり教育者となった。この職に就くに至る「確率(成功率)」など、あまり考えたこともない。次第に大学教員にはなるのが難しくなった(特に人文系は)、というのが世間の潮流であるのは確かだ。だが「イルカトレーナー」になるのは、それ以上の狭き門ではないかと思う。果たして日本全国に、何軒のイルカを扱う施設があるだろうか?縁とは奇なるもので、僕が宮崎に住むようになった後に、姪っ子がイルカトレーナーになるべく当該施設に就職した。現地見学・採用試験をはじめ、事あるごとに僕の家に宿泊しその夢の階段を登って来ている。
姪っ子のいる施設に、両親とともに赴いた。イルカショーにも出演し、担当のイルカたちをサブプールで育てる姿を見て、あらためてその成長を深く感じた。イルカは周知のように哺乳類で、進化の過程で陸上にも棲息していたことがあり、胸鰭の内部には人間と同じように五本指の骨が内包されているらしい。ショー終了後に、イルカさんとの記念写真とともにその身体に触れさせてもらったが、すべすべの肌には同類生物としての親近感が湧いた。姪っ子の担当のイルカを見に行くと、その愛らしいまなこをこちらに向け、鼻であるという頭頂部の穴から息をこちらに向けて吹いた。生きている、生命をそこに実感する。その後、施設が経営するリゾートホテルに宿泊。部屋はもちろん、夕食会場・海水温泉場などすべての場所から、生命の源たる海が見える。心の底から、自らが今生きていることを見直す好機となった。
「海」を眺めると
人はなぜ落ち着いた気持ちになれるのだろう
牧水もサザンも「海」が大きなモチーフとなる作品が多い。
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