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「蜂のムサシ」はいづこに

2019-02-22
「蜂のムサシは死んだのさ」
あの昭和の名曲にも
蜂に刺された自慢を温泉で


宮崎に住んで何年か前のこの時季のことである。懇意にする料理屋に出向き、席に着くとジーンズのポケット部分に蜂がとまっているのに気がついた。店の奥様に見せ払って来ようと外に出て、上に着ていたニットを蜂に浴びせた。するとすかさず逆襲を喰らい、ニットの下のアンダー越しに脇腹に一刺しの痛みが走った。蜂はその後、地面に落下したが僕の脇腹はみるみる腫れてきた。店の他の客は「焼酎をつけたらいいとよ」と治療法を提案されたが、部位が部位だけに心配になって医学部附属病院の救急へと行った。心電図などすべてつけられて小一時間、ショック症状は出なかったものの初めての衝撃的な体験であった。

この経験を公共温泉の常連の方々に話すと、他に2人の方も蜂に刺されたことがあると湯槽の中で相互に自慢話のようになった。ある方は、カッパのフードの中に熊ん蜂が入り込み、頭部を数カ所も刺された経験があると云う。蜂をフードから追い出した後も、刺さった針だけが動き続け毒を注入される感覚があったという壮絶な体験である。山中にいたので麓までは3Km以上も歩かねばならず、そのまま下山を目指したが次第に舌が痺れてきたと云う。ある程度の場所で医師を呼ぶが台風で増水していたので、医師も迂回してその場所まで向かうという悪条件の中、何とか注射を受けてことなきを得たという体験談であった。この方からすれば、僕などの体験は大したことでもないように思えてきた。「2度目は危ない」というが、蜂はいづこからやってくるのであろう。

経験を語り合うことの面白さ
自然に向き合うことの壮絶さ
宮崎での体験はいつも何かを考えさせてくれる。


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