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九州の神は予言していた

2019-02-19
ちょうど今から10年前
WBC日本代表合宿in宮崎
今居住する地からほど近い球場へ来ていた

宮崎といえば「ジャイアンツ」のキャンプが伝統的ではあるが、今やすっかり市内の優勝パレードなどを始め「ホークス」の方が市民の親しむ球団となっているようだ。概ね11日あたりの祝日までで、「ジャイアンツ」は沖縄に行ってしまう。先日の地元紙・宮崎日日新聞「くろしお」欄にも、キャンプ地として危機感を持って取り組むべきだといった趣旨の問題提起が為されていた。多くのファンが訪れ様々な面で観光収入が上がるのは、宮崎にとって大変重要な県の振興政策でもある。思い返せばちょうど10年前の今時分、
イチローを擁するWBC日本代表合宿が宮崎で行われており、総数24万人という観客動員で賑わっていた。僕は中高教員であったが、土日と有給休暇を活用し初めて宮崎の地に一人で来ていた。今住んでいる地からほど近い、サンマリンスタジアムへと空港や市内から電車を乗り継いで早朝から足を運び、ネット裏からイチローの勇姿を追っていた。

東京人の感覚というのはある意味で麻痺しており、電車・バスといった公共共通機関ならいつでもどこでも存分に活用できると思い込んでいる。県名を冠した駅ならば繁華街が隣接していて、飲食・遊業に困らず楽しい夜を過ごすことができるとも思い込んでいる。だが1時間に1本程度のダイヤと駅ビルのない素朴な駅舎やキャンプ地の最寄駅が無人駅であることなどを知り、都会の環境こそがこの国の病いなのだと些かの気づきを覚え始めていたのもあの頃だ。素朴なカウンターのおでん屋さんが街の人気店で、地元大学生がバイトとして店員をしており、満席の由を僕に「またよろしくお願いします」と丁重に伝えたことを鮮明に覚えている。たぶん、あの声は「九州の神」が女子大生の姿を借りて僕に「(この地の大学を)またよろしくお願いします」と告げていたようにも思う。最寄駅から球場までの裏路地の抜け方地図が、10年前の僕の手帳に記されている。

この10年歩んで来た道
今ここ宮崎の地を愛する日々
九州の神は、僕にかけがえのない人々と巡り会わせてくれたのである。


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