牧水歌を書で鑑賞す
2019-01-19
「ふるさと」をテーマに「あくがれ」の大字も
短歌が書で表現される味わい
宮崎県立美術館で今月20日まで開催されている「榎倉香邨の書」を鑑賞した。没後90年事業の一環であり、牧水歌を書き続けて来た書家の大作が所狭しと会場に展示されていた。「ふるさと」をテーマとした歌が採択されていることが多く、坪谷や延岡を思い返しながらその線質の剛柔に織り成す世界を楽しことができた。歌そのものは「声」であり「万の言の葉」であると云う歌論的認識が僕自身は強いが、書作品としての芸術美から新たな視点も得ることができる機会となった。
「書」に関しては何を隠そう、大学時代に「書道会」というサークルに所属し幹事長まで務めた経験がある。何も書が上手くて幹事長になった訳ではないが、東洋的な文字芸術を追究することで多くを学んだ。卒業後はなかなかまとまって作品を書く機会がなかったが、今年は「書道会70周年記念展覧会」という企画があって、一念発起エントリーすることにした。書こうとしている題材は、もちろん短歌である。牧水歌にするか自詠短歌にするかは検討中。香邨先生には到底及びもしないが、書き方や作品として参考になる点も多かった。
文字表現の豊かさ
造形美が語る牧水
2020年 文化の香り高き宮崎へ向けて
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