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「遠くから来た先生」和歌文学会例会・新年会

2019-01-13

基礎研究の大切さ
「平成最後」の和歌文学会例会
新年会でのスピーチなども・・・

年末年始は宮崎で過ごしたので、この週末は和歌文学会例会があるのと、実家に帰省を兼ねて上京した。会場は箱根駅伝準優勝の青山学院大学、門を入ると「準優勝」部分が上から貼り付けられている垂れ幕がお出迎えしてくれた。この日の例会は奇しくも「私撰集」特集の様相、お三方の発表内容から具体的に学ぶことも多かったが、あらためて基礎研究に取り組む姿勢を考えさせられた。『和歌文学大辞典』にある項目の妥当性の検証とともに、新知見をどれほど提供できるか。古典研究そのものの現代的社会的価値が問われる中で、基礎資料を研究することの文化的意義に思いを馳せた。

さて例会後は恒例の新年懇親会、重鎮の先生方のご挨拶や乾杯の音頭で始まり、発表者のスピーチなどが続く。僕は最近、もっぱらこうした場で「遠くから来た先生」というコーナーでスピーチすることが多くなった。和歌文学会の大会は隔年で地方開催なので、今年の10月は奈良での開催が決定している。今年秋の担当の先生がスピーチの後、僕の順番となった。一昨年の大会から「その後の宮崎」というテーマで三点の話題を提供した。大会懇親会に参加してくれた河野県知事が昨年12月に再選されたこと。牧水の未発表歌が新聞一面を飾ったが、その翻字が一部誤っており僕が指摘したこと。2020年の国民文化祭・障害者芸術祭に向けて、『みやざき文学全集』(仮称)を編集することなどを語った。和歌の各時代を研究している先生方から、「みやざき」が詠まれた資料などお知りの方から、情報をいただけたらという意図も込めて。

あらためて和歌研究元年に
「平成最後の」例会がゆく
古典和歌研究の社会的価値をさらに拡めるためにも。


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