「ねばならぬ」にあらず
2019-01-10
何をどれだけ食べるか「いつも」がそこにあるから
声をかけてくれるあたたかさ
大学からの帰宅が遅くなった。たいていは自宅から行きやすい範囲のお店で夕食をとり、その後は公共温泉で一日の疲れを癒す。温泉の営業時間は9時まで、これも地方ならではの生活時間であろう。この日は間に合いそうにないので、温泉は潔く諦めて近所の焼鳥屋に行った。すると店長が早々に僕のところへやって来て、「今年もよろしくお願いします」と挨拶をしてくれた。まずはこの一言がいかに重要であるかと、ひとりカウンターの隅で感慨に浸った。初発のことば、初発の態度、人と人とのコミュニケーションはまずこれである。
常連たるお店で考えるのは、注文の「いつもの」である。あるとんかつ屋さんでは、僕が行くとお茶を持ってくるなり「いつもので」とおじさんが確認のように一言を添えてくれる。そのことばもなかなか嬉しいものがある。焼鳥屋で「いつもの」とはいかないものの、キープ焼酎があるか?シメ(ご飯もの)まで行くか?など、お店に対する客としての一定の慮りがないわけではない。物事はいつも「通例」で過ごせるわけではない。必ず例外があり、思い通りではないことへの対応も大切だ。通例と即応、どうやらそこの柔軟な対応を自他ともに求めているような気がしている。
大好きな宮崎の食
安心して食べられるお店
「ねばならず」に束縛されない穏やかさと柔軟性を持ちたい。
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