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腹の底よりやる気もよほしー元日の定点観測

2019-01-02
「腹の底より欠伸もよほし
 ながながと欠伸してみぬ
 今年の元日」(石川啄木の歌より)

小欄の歴史とほぼ同じ年数ぐらい、同じタイプの手帳を使用している。最近は予定などをスマホに入力し1時間前になると表示と音で知らせてくれるリマインダー機能を利用しているが、それでもなお手帳は手離せない。自由に思いついたことと、読んだ書物の引用などをペンで記したくなることが大きな要因である。使用する手帳には、毎日何らかの言葉が掲載されている。求めているわけではないが、その偶然の言葉にふと気づかされることがある。今月の扉ページに冒頭に記した啄木の歌が記してあった。ここ2年ほど牧水と啄木の関係を考えているだけに、啄木らしい横柄さも引き立つこの歌に、思わず笑ってしまった。だが「笑う」だけではない、「欠伸」という生理的行為が「腹の底より」催し、意志を持って「ながながと」してみたというのはどういうことだろうか?もしかしてこれは結構、崇高な元日の過ごし方ではないかと思ってみたりもした。

宮崎に移住してからの元旦は、2年前に桑田佳祐年越しライブチケット当選の幸運に恵まれた以外は、すべてこの地で出逢った親友と語り合いながら祝酒を酌み交わすのが恒例となっている。まったく違った業種の親友と社会での生き方や年代としての人生の歩み方を語り合うことは、貴重な機会となる。この日も昼前から馴染みの店の片隅を陣取って、彼としばし語り合う時間となった。様々な話題のうちに、僕が宮崎で歩んできた6年間が炙り出されていく。彼との共通点は、東京出身であることと宮崎が大好きなことである。それだけに、様々な視点から宮崎の自分をお互いが見つめ直せる機会ともなる。今年は特に年頭にあたり、深くこれからの生き方を語り合う時間となった。夕方になって、彼の奥様も合流。夕飯は宮崎名産の鰻に舌鼓を打ちながら、自ずと「腹の底よりやる気もよほし」となった。啄木ならぬ牧水の愛した酒を友に、親友との元日の定点観測を「ながながと」してみぬ、という今年のスタートである。

独りでは見つめられない自分自身
語り合って刺激を受けてまた前に進む
2019年がより前向きに動き出した元日であった。


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