産みの苦しみさらなるおくへ
2018-12-26
新たに産み出す際の様々な軋轢「車輪が軋む音」ゆえに動き出すこと
揉まれながら前へと進んできた今年
思いも寄らぬうちに、今年を回顧する時期になっていた。Xmasが終わり巷間は、一気に年の瀬ムードが漂う。メディアの特集する今年一年の回顧にも煽られ、手帳のページを巻き戻してみる。僕にとっては、新たな動きや産み出すものの多かった一年であるなどと思い返す。職階の昇任とともに始まった今年、ゆえに新たな仕事の境域に踏み込むことも多かった。実家の両親が会社を引退し、事務所兼自宅ビルからマンションに移転したことも大きな「産み」であった。一般的に「産み」とは「苦しみ」を伴うものとされる。むしろ「苦しみ」があってこそ、「新しさ」に出逢えるというもの。長年親しんだ実家の移転という現実には、こうした感情の揺れが如実に象徴されていたように思う。
宮崎に赴任して6年目の今年、奇しくも若山牧水没後90年の節目の年であった。毎月のように実施される「牧水関連企画」には足繁く参加し、自身の牧水観も新たな境地に昇らんと努めた年でもあった。なぜ今牧水なのか?なぜ僕は牧水を読むのか?そんな素朴な疑問がその都度新たな発見へと繋がった。実は牧水とは、並々ならぬ縁で結ばれていたことが次から次へと明らかになった。牧水研究に携わることが「天命」であったことを、折々に深く考えさせられた。それだけにまた、新たな「産み」を求めれば「苦しみ」が伴わないわけではない。事実、近刊『牧水研究第22号』(鉱脈社)の原稿は、暑い夏の盛りに大変苦労して産み出した。だが「形」にしておけばまた「実」となり、次への栄養になるものである。
新たな境遇を受け容れる苦しみ
その痛みを「実のあるもの」に昇華させる
さらに「平成」の30年を生きてきた自らを思いつつ・・・
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