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ドアに挟まる男性

2009-10-27
 26日(月)朝から淡々と仕事をこなす。そんな中でも、顧客が個別に成果が上がったと報告してくれると、嬉しいものである。良かったことも悪かったことも、人との「対話」を繰り返し、そこで自己のあり方を捉えていくべき。決して「独語」を一方的に語っていては、何も生まれてこない。そして、その表現は、多様性があっていい。「声」のみならず様々なジャンルの表現があっていい。これまた、読書から学んだことである。この本も大詰め。

 職場からの帰宅途中に地下鉄に乗ったら、ドアが閉まる瞬間に思いっきり、いわゆる「駆け込み乗車」してきたマスクの男性がいた。ドアに挟まり、おまけにホームドアも設置されているので、二重に挟まった感じ。さながら罠にかかった獲物のように、挟まりつつも身体を車内にねじ込もうともがく。自分自身の感覚としては、ドアを力技で開くことを援助すべきではないかと一瞬思ったが、相反する思いでそのまま観察し続けるしかなかった。かつて昭和の時代ならば、ドア周辺の乗客はこういったケースで、何人もが協力してこの挟まる男性を助けたであろう。現にそうした状況で「協力」の一員になったことが何度もある。ならばなぜ今回は躊躇したかというと、駅や車内アナウンスで重ねて言っている、「駆け込み乗車はおやめ下さい」に反して、それを助長してしまうのではないかという感覚が働いたからだ。結果的に、この男性はもがいた揚句に自力で車内に入り込み、周囲の目を気にしたのか、次の車両へと移動していった。果たして助けるべきであったかどうか?時代は、一刻も無駄にできないと人々が感じていた昭和という時代から、遥か20年以上。ゆっくりでもいいではないかという時代になった。同時に、共同体が「個」を守る時代から、一個人が自力で生きる時代にもなった。ただ、これも大局的な時代の捉え方ゆえ、自らの行動をそれに規定されていいものかという想いもある。新首相の指名から、時間が空き過ぎたタイミングで所信表明演説が国会で行われた。新たな「友愛」という時代が、真に幕を開けるのだろうか。

 夕食は月曜恒例の豆腐に和食惣菜。台風接近で雨風が強いのでジムへも行かず、久しぶりに自宅の浴槽につかりつつ風呂内TVで「水戸黄門」。その後読書。眠いので英語CDを聴きながら早目の就寝。
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