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牧水の青春と郷土宮崎

2018-11-04
「宮崎コンソーシアム」担当講義
郷土・宮崎の魅力を発見する科目
そしてまた月例歌会へと

宮崎に来て以来、大学以外での講義や講演をする機会も年々増えている。今年は前期に放送大学対面講義も担当し、後期には「宮崎コンソーシアム」の講義を担当することになっていた。この日の午後からが講義日であり、会場となる宮崎公立大学へと向かった。控室で待機してしばらくすると直前の講義が終わった。僕の前は河野知事の「ヒナタの力」という講義、以前から機会あるごとに親しくお話させてもらっており、同年齢であることなど親しみのある間柄である。講義室から出てくるなり、「先生の短歌の講義に繋がりやすいように、短歌についても話しておきましたよ」と元気に声をかけてくれた。県知事が牧水を始めとする短歌を大変重視してくれているのは、宮崎にとって大変幸運なことである。地方であるからこそ、荒んだ世情に豊かさを感じさせるのは「文化」であると思う。

この日の講義内容は、牧水の故郷を詠んだ歌、宮崎県内の様々な場所で詠まれた歌、そして青春に命がけの恋を詠んだ歌、の三つの視点で歌を選んだ。生家のある東郷町坪谷を詠んだ歌は、父母を意識して表現したものも多く、特に母「マキ」への思慕のこころが表れている。「故郷」とは同時に「母」であると感じさせる歌、「牧水」という名の由来そのものが母の名と故郷の川であることからも、常に牧水は母=故郷への思いを背負っていたのであろう。都井岬・尾鈴山・青島・油津港・高千穂など、短歌表現による県内名所巡りを終えた後、最後のテーマは「恋」。昨今の若者は傷つくことを恐れ恋愛を避ける傾向にあると云われる。だがしかし、人は一人で生まれ一人で死んでいく。そんな「生きる」の中であるからこそ、愛を交わす必要がある。純朴に若き日の恋愛に命をかけた牧水だからこそ、短歌表現が熟練した。受講者達が俵万智さんの『牧水の恋』を読んで学んでもらいたいと願いを込めて、その導入的な話をして講義を終えた。

夜は心の花宮崎歌会
島内景二さんをお迎えして
塚本邦雄や竹山広の話が実に興味深かった。


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