「お前のアウトプットは何だ〜!!!」
2018-10-31
「インプット」と「アウトプット」情報知識を入れるだけでは脳は働かず
動き働き活かすための表現が欲しい
茅ヶ崎という地は、なぜ著名なミュージシャンを輩出するのか?という疑問を様々な角度で追う映画「茅ヶ崎物語」。音楽評論家となる人物が若かりし頃、レコードを聞くことなど「インプット」ばかりをしている自分を見つめ、幻想の人物から「お前のアウトプットは何だ〜!!!」と怒鳴られて我を発見するという場面があらためて印象深く思えてきた。音楽そのものを演奏し歌い表現する人物も大切であるが、その魅力を世に伝えることも重要な「アウトプット」に他ならない。この世で自分しか見出せないものを見出すのは、誠に重要な仕事であるように思う。「評論」するとは、本来こうした「インーアウト」の交響が均衡の中で行われることを言うのであろう。
「魅力」とは何となくそのように思えても、なかなかことばにするのは難しい。人物でも事物でも、その「おく」に隠されているゆえに「魅力」ということになるのだろう。「おく」をことばで抉っていく作業、牧水に関して書いた評論原稿を校正していてこんなことを考えた。「おく」は当該の対象だけとは限らない、時代相や背景に関連した人物など多様な連鎖も考えねばなるまい。とりわけ対象とする人物が、悩み混迷した中から「自分」を見出した道程を描きだすことが重要なように思う。人は誰しも、順風満帆であり続けることは難しい。傷つき痛みを伴うことから、いかにして起ち上がるかが肝心なのであろう。今日も陽が昇り、そしてその日にしかない一歩を大地に記すようにである。
人は表現する動物
他者からの反応といかに交響するか
「俺のアウトプット」を意識していたい。
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