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自分の足で栄養あることばの森を歩く

2018-10-04
「読書の秋」特集
地域放送局の夕方ニュース
なぜ読書は魅力的であるか・・・

地元MRT宮崎放送の夕方ニュース「ニュースNEXT」における「読書の秋」特集に、出演させていただいた。先日、研究室と大学キャンパスに取材陣が来訪しインタビューを受けた映像である。大学キャンパスでは約30名の学生を対象に取材が行われたが、その読書量は「半年に1冊」の割合が一番多く、大学教員としては愕然とした結果となった。大学の図書館運営委員でもあり、その委員会でも「活字離れ」についての対策を議論することもあるが、「教養」という語彙がほぼ失われた現在、学生と読書の問題は深刻である。そこで「なぜ読書が必要で魅力的か?」についてカメラを前に語ったという次第である。ただ前提として「必要かどうか?」ということそのものを「考えない」のが読書の魅力で意義でもある、という逆説を孕んでいることも確かである。

人に連れて行ってもらった道は覚えていない、という経験は誰でもおありであろう。スマホで何でも簡易に検索でき動画を見ればリアルにわかる、というのは幻想である。ましてやWeb上には栄養のある言葉ばかりではなく、悪玉コレステロールを含むような猥雑な言葉が溢れている。「書籍」になるにはそれなりのコストが費やされるわけで、出版に至る過程でその内容に価値があるかどうか?が精選される。古典作品や明治の文豪の小説が文庫化して何回も刷り増しされることがこれを物語っている。その栄養価の高い「書籍」の内容たる「森」を、まさに自分の足で想像しながら歩くのである。「文字」からその描かれた世界を想像し再生する脳の働きこそ、人に「生きる力」を与える。「想像」の中では、「驚きや意外性」さらには「矛盾・葛藤」に出逢う。この「生きることの不条理」を「自分の足(頭)」で歩くことで「森の道」を疑似体験できる。たった一首の短歌を読む際にもこうした作用が起きるのだが、ぜひとも自分の頭で考え想像する習慣を身につけて欲しい。社会で頻発する「理由なき犯行」などの多くは、自ら歩く想像力の欠如であると考えている。

この秋お勧めの一冊には
もちろん『牧水の恋』(俵万智著)を挙げた
宮崎は「短歌県」とともに日本一の「読書県」も目指している。


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