1000試合登板という「仕事」
2018-09-29
ドラゴンズの岩瀬仁紀投手(43)史上初のプロ野球1000試合登板
プロ20年で成し得てきた「仕事」
大きいことは小さな積み重ねから、小さいことは大きな懐を持つこと、そんなことを考えさせられた。冒頭に記した、中日ドラゴンズ・岩瀬投手の史上初の快挙。華々しい記録というよりも、地道に重ねることこそが人生に意味を与えることを教えてくれる。特に抑え投手(クローザー)というのは、大変辛い役回りである。チームが勝っている状況を守りきって当たり前、逆転を許すものならファンから反逆者的な扱いさえされるほど過酷な「仕事」であると思う。その艱難辛苦を20年にわたって継続しての「1000試合登板」というのは、格別な意味があるように思う。
スポーツニュースでドラゴンズの元監督である落合博満さんが、岩瀬投手について語っていた。「なぜ辛い登板機会を繰り返し乗り越えてここまでの快挙を達成できたのか?」という質問に、「仕事だからでしょ」と落合節。「抑え投手」の位置に据えたのも落合さんだが、開幕前に足を骨折した経験が岩瀬投手を強くしたのだと云う。「ここで生きていくんだ」という確固たる決意が岩瀬投手にはあるとも落合さん。何事もこの「真実の本気」になることは難しいように思う。同時に「抑え投手」として不甲斐ない状況であった岩瀬投手を見守り続けた落合監督の「仕事」にも賞賛を送るべきだろう。首脳陣もファンも、
ダメな選手をすぐに見切るチームもあるだけに。
あなたの「仕事」はなんですか?
「そこで生きていく」と「本気」でしょうか?
岩瀬投手の輝くべき「仕事」に、日本プロ野球が失いかけているものが見える。
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