第9回九州国語教育学会
2018-09-23
院生も小中高大学教員も家庭的な中で研究発表
九州から国語教育を考える
第9回となる「九州国語教育学会」に参加した。3年前に鹿児島大学で開催された際に初参加してから、なかなか足を運ぶ機会に恵まれなかった。今回は昨年来指導担当となっている教職大学院生が研究発表にエントリーしたということもあり、当初から予定して参加することにしていた。3年前も指導の院生が研究発表の機会を得て、それを契機に自信をつけ今や出身地の教員として活躍しているという経緯もある。院生時代に内輪ではない研究学会で発表を経験することは、実に大切なことだと経験的に思う。ひとえに「研究発表」と言っても、様々な方法があることを自覚するためにも。
この学会の特長は、懇親会で多くの方々が語ったように「家庭的」であることだ。院生が自らの希望をもったテーマを忌憚なく発表することができる。たとえ未熟であっても20分間の中で、自分が取り組んだテーマを語り尽くす。その後の質疑応答も、参加者はみな前向きで建設的な意見を述べてくれる。院生の際にこうした温かさに触れることで、その後の現場での実践や研究に対しての姿勢が変わってしまうと僕は思う。こうした意味で僕自身が院生の課題研究を担当する際は、必ずこの学会で発表をしてもらうようにしている。また、勤務校の同僚として新たに迎えた先生にも、今回は学会に参加していただいた。先生の出身校の年代を前後する研究者も多くいらしており、新任の先生の新たな活躍のステージとしても期待したい。
殻に籠らず
自らを開く機会を
家庭的な地方学会こそ大切にせねばならない。
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