宮崎に短歌ありー新聞・テレビ「歌盛り」
2018-09-15
新聞全面に『牧水の恋』特集夕方の地域ニュースでも「没後90年」
そして「牧水短歌甲子園」ドキュメント
先月10日付宮崎日日新聞では、「牧水没後90年特集」に僕の顔写真をカラー版とともにインタビュー記事を掲載いただいた。この日は、先日開催された俵万智さん『牧水の恋』出版記念トークの内容の特集が見開き全面に掲載され、僕の時の写真の2倍ほどの大きさで伊藤一彦先生とともに顔写真が掲載された。さらには応募短歌で特選以上の3名の顔写真も掲載され、宮崎大学短歌会の学生もその中に輝いていた。紙面の配当というのは、その新聞の姿勢を最大限に表現したものと思うが、「文化・文学」にここまで力点を置いてくれる”宮日”の姿勢は誠にありがたいことだ。それはひとえに県全体が「若山牧水」を顕彰する確固たる方針があり、それに呼応して県内の短歌活動が盛んである「現場」であることの表れでもあるだろう。地元紙がここまで扱ってくれれば、一般の方々への浸透度も期待できる。現に地元の公共温泉での馴染みの方々との世間話でも、この全面記事の話題について語り合うことができた。
夕方6時台のTV・全国版のニュースに続く地方版ニュースがまた面白い。この日は「牧水没後90年」のインタビューとして伊藤一彦先生が生出演された。約10分ほどのインタビューの中で牧水の魅力や県内短歌活動の現状などについて語られ、間近に迫った「牧水祭」(17日の牧水命日)や「牧水オペラ」の公演について、電波によって県内に伝えられた。さらにこの日は、NHK地元版で「牧水短歌甲子園」のドキュメンタリーが放映され、特に地元出場選手たちの健闘ぶりや具体的な短歌がいくつも紹介された。繊細にことばに向き合い交流する若者の姿は、映像化されることでまさに青春を素朴に純情に過ごしている豊かさが伝わってきて、関係した一人として新たな感慨を覚えた。メディアがこぞって「宮崎に短歌あり」を扱ってくれ、真に「短歌県」と呼ぶにふさわしい社会になってきたことを喜びたい。
新聞が大切にする「文学」
ニュースが語り出す「短歌」
宮崎が「豊かな生き方」を実現する最先端であればいい。
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