月が綺麗ですね
2018-08-27
月齢十五が煌々と東の海に地球の丸さを感じられる場所から
月を意識した生活
ある契機があって「月」を意識する生活を心がけ、卓上用の「月齢カレンダー」を購入し研究室の机上に据えた。今日の月齢は何か?いつでも答えられ、それを意識して毎晩の空を楽しみにしている。我々はあまりにも、人工的な灯りの氾濫し過ぎた時代を生きている。3.11の際に東京も「計画停電」やら「節電」で街灯などが消された際に、再発見した意識である。「明るさ」が当然の夜、「宵闇」などという語彙も「十六日から二十日ほどの、月の出が遅く宵の間の暗いこと。」を云うわけであるが、昨今はその原義を意識して使用している方が少ない印象さえ受ける。月齢によって夜の行動に影響を受ける、自然の摂理とはこうした意識を持たなければ理解できないはずだ。
マンションの乱立する都会では、すっかり月の出を見られる場所も少ない。闇が実感できないゆえ、月のありがたさもわからない。宮崎に移住した際に、最初に感じたのは日常生活道路の「闇」の暗さである。ある時、遅めに食事をしようと思って歩きで外に出たが、店のある方面まで歩くのを躊躇し、そのまま空腹で寝た記憶がある。それほど都会育ちにとって、その「闇」は恐怖にさえ感じたのである。昨夜は月齢十五の夜、旧暦は十六夜ながら月は満月であった。宮崎港が見渡せる小高い丘を選び、未だ薄暮の頃から月が海上にのぼるのをしばし見やった。海上に月明かりの道ができ、暗くなるにつれて月の色が変化する。途中、宮崎港発神戸港行きのフェリーが月明かりの道を横切り、月の運行と船の運航という自然と人工物の対照的な時間意識が顕になった。
最後はすっかり闇の中で
地球の動き方を感じる時間
月が綺麗ですね
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