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「サラダ記念日」といふ感性

2018-07-07
「七月六日はサラダ記念日」
カーナビは明言し、僕は各講義で語る
なんでもない日を特別に・・・

今日一日はかけがえのない日、誰しも人間にとってそうなのだ。だがその「かけがえのなさ」を、いつしか我々は忘れてしまっている。朝目覚める、命あることのありがたさ。前日の疲れが実感できることは、まさに「自己」が其処に存在している証拠であろう。小欄などは自己存在のありがたさを何らかの形にしたいと思い、また「前日を生きた」上で何が刻まれたかを確かめるための所業に他ならない。前日に筋トレをすれば、心地よい筋肉痛が身体各所に宿っている。筋断裂を修復する新陳代謝が、体内を活性化してくれる。人は心身ともに「使う→疲れる→生き返る」といった循環をして、常に新しい自己を手に入れることができる。「怠ける→衰える→錆びる」という循環になってしまわないようにせねばなるまい。

こうした意味で「記念日」という発想は貴重である。この日は「31年目のサラダ記念日」であった。昨年の「30周年」を様々なイベントを通じて俵さんご本人と身近で祝えたことは、誠に幸運であった。あらためて自分が強く志望して選んだ大学を卒業して心からよかったと、いま宮崎で実感する日々である。それゆえに短歌の素晴らしさ、若山牧水の短歌のちから、そして俵万智の感性というものを、より多くの学生にも伝えて行きたいと思っている。ちょうどこの金曜日は、「大学教育入門セミナー」が1限にある。そこでは自ら選択した15名の学生たちが、「牧水の恋」や「俵万智の短歌によむ恋愛」について課題研究発表を制作している。この日は発表前週にあたり、リハーサルを実施。細々した注文は多いが、概ね短歌の魅力と恋や青春模様を描くプレゼンになっていた。これぞいま宮崎大学でしか実視していない、初年次教育プログラムなのである。

若さと恋と短歌
「この味がいいね」という繊細な感性を大切に
「サラダ記念日」は「サラダ記念日」なのである。


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