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「椅子」の表現するものー宮崎大学短歌会6月歌会(その2)

2018-06-22
家族の存在感
恋人との語らいの場
どんな場にどんな椅子があるかによって

宮崎大学短歌会の今月2度目の月例歌会を開催。題詠は、家具類から発想して選び「椅子」であった。出詠歌をよむとあらためて「椅子」の様々な意味が顕ちあらわれ、家具の中でも人にとって重要なものであることが実感できた。家庭の中での「椅子」を考えても、いつもそこに座っている家族がいて、その光景が家族内で定番化し脳裏に焼き付いていることはよくあることだ。そうなれば「椅子」を見ただけで家族の顔が思い出される心が醸成され、自ずと「思い出」として印象深いものとなる。家屋の中でも決まった位置に決まった家族が座る椅子、それはまさに「魂」そのものが鎮座しているかのような”生きた家具”となる。

ひとえに「椅子」といっても、様々なタイプがあることを再認識した。「長椅子」「回転イス」「トムソン椅子」等々、また電車内・学校内・公園・公道等々、置かれている場所によっても、様々な表情を見せてくれる。さらには「社長の椅子」などと「(社会的)ポスト」を表現する場合もあり、人生の中においてどの種の「椅子」に座るかと問えば「職業」や「生き方」を表象する場合もある。僕自身はある時期から、徹底して椅子にこだわるようになった。現職教員として働きながら研究を再開し博士後期課程に進んだ頃であろうか。「椅子」の座り心地が、研究の進捗具合を左右しているように思えるようになった。その時はきっと、「研究」という「生き方」に本気になった時だったのであろう。

日々の命を預けている「椅子」
自分の身体が刻み込まれるほどの愛着が欲しい
短歌の「素材」として誠に深いものがあった。


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