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老いてこそ忙しい幸福

2018-06-16
「畑仕事にあれやこれやと
 毎日やることが多くて忙しいよ」
温泉の世間話に学ぶこと・・・・・

小欄に記すテーマというのは、前日を過ごして一晩寝ることを経てもなお、脳内に印象深く残っていることである。特に前日から決めていたり計画的でもなく、決して予定調和で記しているわけでもない。それゆえにむしろ自分自身の心の向け方が客観的に文章に表現され、自身で読み返して発見できることも多いという効用もある。昨年、和歌文学会大会を引き受けて開催する間において、比較的よく小欄に記した話題が近所の公共温泉のことである。週に2回ぐらいは定例で行くようになって、同じ時間帯に行くものだから馴染みの方々もかなり多くなった。温泉施設には、大きな42度程度に設定された大浴槽とともに源泉をそのまま31度程度で溜めた小さな浴槽がある。この源泉に浸かるか浸からぬかで、疲労回復に大きな違いがあると気づくようになった。馴染みの方々というのは、この源泉にて「ぬるま湯会」などと称して、いつも世間話に興じている方々なのである。

「ぬるま湯」内での世間話は、地域の美味しい飲食店の話題から子や孫の家族のこと、日常生活の様々な面を、特に意図するわけでもなく話すというのがよいところである。年齢的には60代から70代の方々で、僕にとっては人生の先をこの地域で歩いている方々という意味で学ぶことも多い。昨日もある方が「(老後でありながら)毎日が忙しいよ」と幸せそうな表情でしみじみと語っていた。毎年のようにスイカを畑で栽培しているのだが、今年はやや不作であるという。4月当初の低温が影響してしまったらしいが、それでも収穫できたものもあって明日はそれを食べるのだと云う。その方は「もういつ死んでもいい」などと語りながら、畑仕事その他の活動に忙しく、まさに生きる希望を見出しながら第二の人生を悠々自適に過ごしている。この「幸せ」この「余裕」これこそが、今の日本社会に欠けていることではないだろうか。数人の方々と話していれば、病気などの不安が話題になることもある。だが「裸の付き合い」で、その不安要素を晒け出せることが、温泉の効用を倍増させているような気もする。

みなさん元気で肌艶も良よし
宮崎のこの地でこその幸福感
地域の「大学教授」であるからこそ、巷間の方々のことばが身に沁みるのである。


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