対話的に自己をみること
2018-06-13
自己存在の様々な理由他者のみならず自己の内なる他者
様々な癖と新たなる価値づけを創る
東京在住の両親が、しばらく宮崎の自宅に滞在していた。大人になってそして研究者となってから、これほど長きにわたり一緒に生活するのは初めてかもしれない。すると自分の中に理由付けができていなかった単純な癖や思考の傾向が、実は遺伝子由来であったことに気づくことがある。物事への対応、例えば冷蔵庫の食品をどう扱うか、起床就寝前後に何をどのように行動するか、等々が遺伝子なのか家庭教育なのか、自分の内なるものが親の姿で外側において発見されることがあるものだ。
だが正直なところ、それはよい面ばかりではない。今まで研究者を目指すために、自らを戒めてきた言動の傾向を親のうちに発見することがある。他者と話す際に「あれ・それ」と指示語を極力使用しないとか、食後は(もちろん食休みののち)むしろ動いて眠くならないように血糖値の上昇を抑えるよう行動するなどは、親の姿を反面教師として自らが社会性の中で成長した面であることもわかった。何れにしても対話性いわば、双方向に様々な話を繰り返しお互いが自己のうちに新たなる価値付けを発見することが求められるのであろう。
ゼミでも刺激的な挑発が必要でもある
自らの不甲斐なさ・だらしなさを知ることから人は起ち上がる
今、こうして両親との時間が持てることそのものに感謝せねばなるまい。
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