宮崎大学附属図書館「短歌県みやざき」書架
2018-06-06
1階ラーニングコモンズ併設グローカルカフェ(地域と国際をテーマにした語らいの場)
「短歌県みやざき」配架書籍拡大中
この4月から附属図書館1階のラーニングコモンズに、「グローカルカフェ」が併設された。「カフェ」と言っても実際に「スタバ」や「ドトール」があるわけではないが、人々が集まり語り合うコーナーといった趣旨の場である。「グローカル」とはもちろん造語であるが、「グローバル」(国際化)と「ローカル」(地域性)を複合させたという意味である。年々本学でも留学生が増加しており、彼らにも技術や日本文化のみならず「みやざき」のことを十分に学んで欲しいという願いが込められている。当該コーナーに配架されている書籍は、「みやざき」の風土・文化・経済などに関するもので、昨今は「地域学」などという新たな分野として注目されている。併せて各語学学習、もちろん日本語学習などの書籍を融合的に集中配架しているわけである。
その一つに、僕が提案した「短歌県みやざき」のコーナーがある。主に若山牧水関係とみやざきを代表する歌人・伊藤一彦先生の歌集や書籍、さらには今や宮崎県民として定着した俵万智さんの歌集などが並べられている。今年度、僕が担当している「大学教育入門セミナー」の前期後半は、班別に「課題研究」を実施することになっている。「国語専攻」から提出したテーマは、「牧水恋の行方」「俵万智の青春と恋」とした。となれば、この1年間『文學界』に連載されていた俵万智さんの「牧水の恋」も配架すべしと、担当職員さんにお願いして13冊を見出し付きで配架してもらった。今後も「若山牧水賞」受賞歌人の歌集など、鋭意取り揃えていく予定である。さらには、連携協定を結んだ県立図書館で実施されていた「牧水没後90年」企画展のパネル版移設展を、来月には開催予定である。
「地域」の文化としての「短歌」
「短歌県みやざき」の国立大学として
現実に「スタバ」などが併設され「短歌」を語り合う場になればと願う。
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