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「どっしりした構え」は適応力

2018-04-13
大谷翔平に対するイチローのコメント
「どっしりした構え」には様々な意味があろう
何事も強引や躍起よりはこの余裕を持ちたい

球聖と呼ばれるベーブ・ルース以来の選手と辛口の米国メディアが注目するほど、大谷翔平の評価は鰻登りである。メジャーへ移籍してすぐさまこのような結果を出した選手も、イチロー以来かもしれない。シーズン前のオープン戦でメジャーの投手にタイミングが合わないと判断すれば、足を上げる打撃フォームから摺り足のフォームへと変えた。またよく日本のメディアが適応しづらい要因として挙げる「滑るボール」など、まったく問題外のように直球も変化球のコントロールもよろしくボールの縫い目に指がかかっている印象である。さらには多くの日本人メジャー移籍選手が、髭をたくわえるなど風貌を変えるものだが、大谷はまったくといっていいほど日本にいる時と見た目にも変化がない。つまり自分のペースでまさに「どっしり」と米国で野球をやっているのだ。

力が上の世界に入り込む際というのは、なかなか「己」を保つことは難しい。往々にして強引な力技に走ったり、地に足がつかないような躍起になった言動が目立つのが凡人であろう。「熱さ」ももちろん大切ではあるが、それが「力み」になっては何の意味もない。むしろ「冷静」にいかにじっくり構えて、一つ一つの状況を味わえるかという余裕が求められるように思う。たぶんこれは「教員」であれ、多くの社会人としても必要な「構え」ではないだろうか。また日常の食事でもただ躍起になって食べるのではなく、素材を味わい味付けに適した「食べ方」をすべきであろう。酒好きで有名な若山牧水も「白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかにのむべかりけれ」(『路上』)と詠んでいる。酒呑みであればこそ「歯にしみとほる」ほど、「どっしりした構え」が必然と言えるのだ。

適応力
様々な角度からの視野
「どっしりした構え」実は容易なことではない。


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