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「しっかり」誤魔化してくれますね

2018-04-04
学生に聞くと「しっかりやる」
政治的不祥事も「しっかり」解明するとか
NHKさんもそうそう「しっかり」連発しないでおくれ・・・

世間はすっかり「しっかり」ブームである。政治家・官僚からして何かと不祥事は「しっかり対応する」と言うだけで、その多くが虚偽であることが明らかになることの連続。スポーツ選手のインタビューを聞けば、ほとんどの競技で「しっかり」が何度使用されるか?まだ選手たちは結果を残しているから「しっかり有言実行」なので許せる。日常的に学生と話していてもその傾向は否めず、何らか痛い点を指摘すると「しっかりやります」と多くの学生は答える。例えば、「(教員採用試験の)勉強は進んでいますか?」と問えば、「しっかりやります」という具合だ。この学生の答え方に典型的なように「しっかり」を使用した場合には、具体的な行動をしていないことが裏打ちされると考えてよいように思う。

国会答弁にこの「しっかり」が目立つという指摘が昨今されているが、先輩の辞書編集者である神永曉さんが「日本語どうでしょう」(ジャパンナレッジWeb)にその調査結果を記している。どうやら2002年頃の小泉政権頃からその使用頻度が急激に高まった語彙であると云う。やはりそうか、所謂「劇場型政治」に「しっかり」はつきものなのだ。「劇場」を超えて今や「闇の世界」のような国会。語彙使用には五月蝿いはずのNHKニュースを観ていても、やはり「しっかり」は連発、昨夜などは同じコメント場面で男女が1度ずつ「しっかり」繰り返し呆れた。他者が直近に使用した語彙なら、むしろ「ズラす」のがコメントのコツではないのか。しかもニュースの構成順番や配分率などにも、微妙な「闇」の影がちらつかないか。映像コメントなどは、ご都合主義で編集されていることを、我々は「しっかり」認識しておくべきであろう。

「しっかり」を使わない方法
具体的に「何をどのように行動するか」
教育の現場でも安易に「しっかり」が頻用されていることを憂う。


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