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カツオ食するいまが旬なり

2018-04-01
この季節にこの魚
旬のものを食する情趣
ようやく今季も美味しいカツオに巡り会える

自宅近所の親友ご夫妻と、魚を食べに出向いた。宮崎に来てからというもの、このご夫妻とグルメに興じるのは一つの大きな楽しみである。「美味しいものを食べるのには金も惜しまず」という主義で、我慢していては「人生の半分を損することになる」という考え方に賛同できる。この日は旬のカツオの刺身がいいということで、大蒜を薬味にたらふくといただいた。仕上げには再び「カツオ山かけ丼ウニイクラのせ」という徹底ぶり。魚はいつも同じという訳ではなく、やはり時季を狙って食するものだと、この交流から十分に学んだ。これぞ物流第一主義の都会にはない幸福感に他ならない。

広島カープのキャンプ地としても有名になった日南油津は、カツオの漁業基地としても名高い。まさに地獲れの魚は輸送費もかかっておらず第一、新鮮である。今年は全国的に寒波に覆われていたせいか、黒潮の海水温も上がらずなかなかカツオが北上しなかったのだと聞いた。どの魚を食するかで季節を感じることこそ、日本列島で生きる幸福ではないのだろうか。少なくとも東京在住の頃は、まったくそんなことなど考えもしなかった。都会の食生活は、金銭に任せて傲慢である。全国から美味しいものを経済的力で召し上げ、金さえ払えばいくらでも美味しいものが手に入れられる。政治家どもが最高級寿司屋で外交の要人を接待したり、永田町周辺のバーで1杯何千円というカクテルを物知り顔で下品に飲む姿が象徴的だ。果たしてそこに幸福はあるのか?その目線こそが、現在の日本の様々な混迷を象徴しているようにも思えてくる。

「金は惜しまず」とはいえ
庶民的な値段で新鮮な食材に舌鼓を
地方生活の幸福感というものを、より多くの人々に知ってもらいたい。


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