南国リゾートいま住む処
2018-03-25
「ブラタモリ」宮崎版テーマは「宮崎はなぜ南国リゾートになったか?」
ほとんどのロケ地が自宅から至近の場所で・・・
TVはほとんど観ない生活をしているが、「好きな番組は?」と聞かれれば「ブラタモリ」と即答する。だが、土曜日の夜の放映ということで研究学会や歌会や様々な企画のために、真っ当に観られる回は少ない。この番組が始まった当初は、東京の下町を中心にその地形について探っていくような趣旨であったため、僕の出生地周辺の馴染みの坂道などが登場して、深い親しみを覚える内容であった。それが今回は「宮崎」が舞台とあって、かなり意識してこの日の予定は空けておいた。(もちろん本気で好きなら毎回録画をすればいいのだろうが、そこまで録画が生活習慣化していないと言っておこう)その「宮崎版」の舞台の中心は「青島」であり、僕の現在の自宅から車で10分ほどの場所である。地域連携群読劇を開催した亜熱帯植物園から番組冒頭はスタート!宮崎が「南国リゾート」になった秘密が明かされていった。
「青島」は、現在も年間90万人が訪れる一大観光地だそうだ。だが居住してぶらりと訪れるとそれほどの喧騒は感じない。実に自然が豊かで心地よい海風に吹かれる馴染みの浜である。昭和30年代には日本で結婚したカップルの4割に当たる37万人が、宮崎を新婚旅行の地に選んでいたそうである。また昭和37年には当時の皇太子御夫妻(現今上天皇御夫妻)が鵜戸神宮を訪問されたことで、安産祈願の神宮として著名になり新婚旅行ブームに拍車を掛けたと云う。また、タモリさんも「知らなかった」と言っていたが、宮崎はサーフィン天国。砂岩と泥岩の地層によって「鬼の洗濯板」などの奇岩風景が広がるのだが、そこに遠浅の海岸が相まって「サンドバー」がたくさんできることでサーフィンに適した波が来るのだそうだ。そしてまた黒潮の支流が流れ込み、また黒潮が四国に当たって反転して来た海流が交わる場所が青島。何よりこの地形が生み出した青島そのものが「南国リゾート」の原点だと云う。牧水の歌にも詠まれた「檳榔」が繁殖するその神秘の島にも、僕はいつも身近に願をかけることができるのである。
「檳榔樹の古樹を想へその葉陰海みて石に似る男をも」牧水
かの牧水も恋の成就を願ってか青島で歌を詠んだ。
人生で「リゾート」に住む経験など、そう簡単にできるものではあるまい。
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