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初回互選高得票の謎ー宮崎大学短歌会「追い出し歌会」

2018-03-21
宮崎大学短歌会「追い出し歌会」
新たなる参加者2名も新鮮に
高校・大学・社会人に拡がる短歌県みやざきの輪

春休み中ながら、宮崎大学短歌会「追い出し歌会」が開催された。僕自身は、昼過ぎからいくつもの会議が続き、ほぼ最後の時間帯に顔を出すことしかできなかった。よって歌会内容について、本日ここに記すのは困難であるゆえ、知り得る情報のみで記しておこうと思う。今回は新たに2名の新入会員が参加してくれたが、うち1名は宮崎公立大学の在学生で、地域の短歌を通した繋がりという意味でもまた嬉しい加入である。毎回歌会前には各自2票の互選評を投ずるのだが、なぜか初参加の歌に高得票が入るという状況が続いている。もちろん無記名歌への投票であるゆえ、新入会員を配慮して行われるわけではない。仲間内で歌会を開催していると、自ずと相互の歌風が見えてくるが、その埒外の新鮮さを相互が察知するからなのであろうか。

この新入得票傾向は、何もうちの短歌会のみならず、他の歌会でも同様な傾向があるように思われる。かなり確たるものなき仮説を述べることが許されるならば、短歌そのものに新入の方の新鮮でご挨拶的な抒情がどこかに表現され、言霊を発しているゆえに自然と他者の心に響くのではないか、などと考えたくなる。またその素朴に詠んだ歌に素直さや純朴さが表現され、そこが大きな魅力になるということも考えられる。「三十一文字」とは、それほどに強力な無記名のメッセージ性を持っているのではないだろうか。古来から歌人(創作主体)と歌(作品)との関係というのは、密接であると同時に乖離する矛盾を孕んだもののように思われる。のちの評価で著名な歌人の歌だから良いというわけではなく、一首独立して詠んで良い歌こそが名歌であろう。勅撰集や秀歌撰(『百人一首』など)は如実にそのことを我々に語りかけるのである。

九大短歌会からSNSを通じた評も伝えられる
卒業生は4月から職場でまた短歌の輪を拡げる
宮崎大学短歌会のさらなる成長を祈念し、焼肉会の楽しい宵のうち。


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