山を吸え海を吸え いざ息を君
2018-03-06
花粉症の季節東京で長年煩わしかった症状が
杉の多い宮崎で治ったと思い込んで5年
毎回そうだが宮崎空港に降り立ってターミナルビルから外へ出ると、大きな深呼吸一つ。意識しなくとも必ず身体がそのような動作をするようになった。「空気が美味しい」とは、東京生まれにとっては貴重で、幼少の頃は「林間学校」などで山の中に宿泊して初めて体験できるものであった。その美味しい環境に居住するようになって、今月で丸5年となる。さぞ自らの肺胞も、綺麗に浄化されてきたことだろう。東京のマンションに住んでいたとき、年末にベランダを掃除した際の衝撃は大きかった。窓を拭いても換気口を掃除しても、黒い煤塵で雑巾は真っ黒になったからだ。それと同じような状態に肺もなっているのかと思うと、あまりにも東京生活にはリスクが大きいと感じる日々であった。
まだ世間で花粉症が話題にならない頃、大学学部の際に京都は比叡山に行ってその症状になったのを今でも鮮明に覚えている。指導教授とともに、宿での宴会でくしゃみが止まらなくなった。指導教授と同じ症状ということには、聊か「誇り」のようなものを感じたもののやはり以後、その症状は辛かった。長年、耳鼻科で抗アレルギー薬を処方して対応していたが、宮崎に移住したらその必要がなくなった。宮崎は農業・畜産と並び林業王国でもあり、自宅・大学周辺にも杉が目に見えて多い。当初は厳しい環境かと思いきや、花粉症の症状はかなり軽減して気にならなくなった。それがこの度の何日間かの在京で、再び症状が出た。ハウスダストにもアレルギーがあるように、花粉そのものが症状を引き起こすのではなく、大気の状態が悪いのだと実感している。再び宮崎に戻って呼吸をすれば、多分症状は改善するはずだ。宮崎で花粉症の方にとっては、実に都合の良い思い込みに聞こえるだろう。旧態依然の「病は気から」派ゆえ、ご容赦いただきたい。
山を吸え山に気は澄む
海を吸え海に気は澄む
いざ息を君
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