逢いたい人に逢うを惜しまず
2018-03-03
上京して逢いたい人大学の先輩・馴染みのお店・店員さん
温かい気持ちのありて我の今あり
大学時代から親しくお付き合いいただいている学部の先輩がいる。僕が在学時に助手をされていた縁で、和歌関係の研究会を通じて様々なことを教えてもらってきた。研究者として今の僕があるのは、この先輩のお陰と言っても過言ではない。指導教授とともにいつも酒を飲みながら、大声で和歌のことを語り合った。その声の大きさは、今でも変わらない。店で飲んでいると、時折他の客が振り向くほどの声の大きさといえば想像がつくであろうか。だが、その「歌」への情熱ある語り合いによって、常に研究への意識を覚醒されて僕自身はここまで歩いて来られたのだと思う。今回もまたお忙しい中、予定を調整してお会いすることができた。誠にありがたき先輩である。人生ではこうした先輩を持つか持たぬかで、大きな差が生まれるとさえ思う。良き師と良き先輩は、必ず持つべしである。
角川『短歌』3月号の特集は「出会いと別れ」、その総論に俵万智さんが「出会いなくして成長なし エネルギーの泉」と題して「総論」を執筆している。やはり「師」「恋人」「子ども」との「出会い」が、それぞれ性質を違えながらも「エネルギーの泉」になるのだと云った趣旨である。ぜひこの時季にお読みいただきたい。僕の場合は、これに加えて先輩後輩、そして生徒・学生、さらには仕事や研究を超えた親友、心を和ませてくれる飲食店の人たち、などが「エネルギーの泉」に加えられる。ついつい行って店主の顔を見たくなるお店、もちろん一度の上京ですべて周れるわけではないが、機会あるごとに訪ね続けたい店が何軒かある。そんなことでついつい飲み過ぎてしまうのが常であるが、人とのつながりほど大切なものはない。
苦しい時に支えてくれるありがたい人・人・人
その優しい心こそを大切にし続けたい
まずは口先だけでなく実際に会うことである。
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