冷静・慎重は謙虚なこころから
2018-02-28
冷静に物事に対応すること慎重に大局・小局を見極めること
いずれも自らが謙虚であらねばならない
幼少の頃から比較的、冷静で慎重な性格であると人から言われることが多かった。中学校で野球部だった際は、今でも大親友の主将が何事も先導して前進するタイプだったので、副主将としてその「手綱を締める」役回りであると担任の先生から評されていたのを思い出す。教員になった初任校でも、周囲の同僚からは生徒対応などで「なぜいつも冷静でいられるのか?」と言われることもしばしばであった。生徒たちに向き合う際は、感情的になることが一番いけないことだという信条があったゆえかもしれない。だが、冷静と慎重ばかりでは人生は前に進めないこともある。それを悟りはじめた頃には、信念を芯に据えつつ無謀にも研究者の道をひた走った時期もあった。
冷静・慎重はどんなこころが生み出しているのか?などと考えた。それまさしく、”謙虚さ”に他ならない。研究を重ねるにも、「謙虚」でなければ物事は見えて来ない。研究者となって大学専任教員となったからこそ、「謙虚でありたい」とも常々思っている。だが知らず知らずのうちに、むしろ自らの信念を強く持てば持つほど、”謙虚さ”を無自覚に失う危うさがあるようにも思う。自らの主張・主義を持たなければ研究もままならないが、あまりに自らのそれに溺れていることが見えないときがある。そんな際の「冷静・慎重なつもり」が、誠に危うい方向に物事を運ぶことがある。そこでこそ、あらためて「謙虚」を強く噛み締めねばなるまい。
天は地はすべてお見通しである
「謙虚さ」とは何か?と問い正してくる
さらに冷静に慎重に前に進むためにも・・・
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