身体が欲する声を聞くために
2018-02-27
身体が欲している栄養は?それを知るために必要な空腹
「節食」と「摂食」の微妙な関係を読む
五輪に関する報道を観ていて、ジャンプの葛西紀明選手が徹底した身体トレーニングを施し年齢の壁を乗り越えようとしているのを知った。その際に例として挙げられた他の競技選手として、イチロー選手や三浦カズ選手などがあった。考えてみれば、いずれも僕自身が尊敬しているスポーツ選手であった。避けがたい加齢による衰えも、方法次第で抗することができるのだ。この類のいずれの選手の特徴も下半身を鍛え抜くことと、食事への配慮であるように受け止められた。下半身の鍛錬によって活動性を落とさず基礎代謝も高く保ち、その結果全身の体脂肪率も一桁台を維持している。ひと頃、これを見習って「一桁台」を目指してみたが、10%までが限界で1桁台を記録するのは困難であることを実感した。
葛西選手の話題に戻ると、1週間に1度は「小さな断食」を行なっていると云う。前述の体脂肪率の話題でもそうだが、あくまでアスリートが「プロ」として敢行することであるから鵜呑みにするのは危険であるのは承知の上、一理あるとも思った。胃腸を空にして本当に身体が栄養を欲しているかの声を聞くことが大切であると、最近思ったゆえである。「3食を規則正しく」が健康の常道のように喧伝されることも多いが、果たして「3食」の歴史はどれほど妥当なのかと疑うこともある。食後の止むにやまぬ眠さを調整するのも仕事の効率を考えると重要な問題である。そのような意味で、僕も集中して仕事がしたい折は昼食を抜くことがある。その状態で夕方になると身体が栄養を欲している声が聞こえてくる。知人で半期に1度ぐらいの小さな断食を敢行している方がいるが、「断食」とはいっても「野菜果物ジュース」は飲むのだそうだ。胃腸にも時折の休息が必要であるというのは道理のように思うが、いかがであろうか。
欲するから食す
原始からの基本原理ではないのか
「満腹」そのものが「近現代的概念」であることを、もう少し調べてみたくもなった。
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