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伝わる表現力とは?ー具体を他者の立場で語ること

2018-02-10
絵本が伝える世界
場面を切り出して演じる力
説明ではなく具体的な言動を他者の立場で・・・

昨日に引き続き、日向市の小学校でワークショップ2日目。朝ごとに、南九州自動車道から見える日向灘の海面の表情が豊かだ。小学校へ向かう道にも慣れて、日向市内の道すがらも順調。学校に到着し校長室で挨拶を終えて、いざワークショップを実施する小ホールへ。子どもたちが整列して教室からやって来る。僕のことを見つけると、みんながみんな嬉しそうな表情を受かべてくれるのが嬉しい。こうした飛び込み授業で大切なのは、自らが愛称らしきものを名乗り子どもたちが呼びやすくすること。僕の場合は迷わず「なかよしせんせい」である。「みんななかよしげんきなこ」など、幼稚園や保育園でもお馴染みな言葉の響きに、子どもたちは敏感に反応する。この日は1冊の絵本の読み語りをして、その場面場面を子どもたちに演じてもらうことに挑戦してもらった。

絵本をどう読むか?「読み聞かせ」という語彙は適切ではないと以前から考えていて、現在新たな語彙を考案中である。どうも「聞かせ」という語感が「上から押し付ける」ような感じを受ける。子どもたちは「聞く」と同時に、自らも絵本の内容を脳内で「読み」そして「語る」のである。そしてまた読み手も声に出して「読み」、聞き手の反応を「聞き」そして受け止めて自らの「語り」を変化させるのである。なかなか上手い語彙が見つからないが現状では「読み聞き語り」という三位一体が実態に近いのではないかと思っている。さて絵本の聞きどころになると、子どもたちの集中度が自ずと高まる。その絵本の世界に入り込むような感覚になっていることが、目を見てわかるようになる。その後、ページ場面ごとに分担し2人1組になって絵本の登場人物を演じる練習へ。絵本の「文字」を「読む」のではなく、その場面をリアルに再現するのである。発表までには絵本を見なくても、セリフと所作ができるように配慮して声かけをする。もちろん、絵本にない台詞や反応を挿入してもよく、また表情や動作をつけると台詞の「言い方」が変わることを指導の要点とする。

19名の子どもたちが織り成す絵本世界
ませた母親役の表情や子どもの真意を語るような台詞が発せられる
作品は自らが演じてこそ真に理解できるということである。


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