店の縁とは人の縁なり
2018-01-20
5年間の宮崎での生活
さらにその前の5年間
笑顔と温かいことばに支えられて
様々な意味で、今年は節目の年であると思っている。この3月で宮崎での生活も丸5年となるが、日々あらたな発見にも恵まれていて充実した時間だと振り返ることができる。だが何事もそうであるが、苦悩がないわけではない。その苦悩をいかに解放するかという点も生きる上では貴重である。親友と呼べるのは、まさにこうした苦悩の話を聞いてくれる人。もちろん宮崎でも親友に恵まれた。などと考えていると、宮崎に赴任する前の5年間が思い出された。専任職にあらず非常勤講師の2年間、そして中高教員を辞することを決意するまでの様々な苦悩がいまよみがえる。
その頃、自分を支えてくれていた何人かの笑顔がある。御夫婦で経営する洋食屋さんの奥さまは、常に僕の悩みを聞いてくれて、旦那さんはいつも野球の話に深く興じてくれた。その店のカウンターには齢90歳を超えたお爺さんがいつもいらしていて、この方と話していたこともい大きな支えであった。どうやらいまもお元気で、時折その洋食屋さんに電話があるという。カウンターといえば、ワイン好きの僕を根底から支えてくれるバーの店主。宮崎に赴任後も、この5年で赴かない月の方が数えるほどで、常にその温かいことばと笑顔に支えられている。ここでも常連として知り合った同業の研究者がいて、やはり確実に充実した5年間を送っていることを知り、深い安心感を覚えた。
鉄板とワイングラスに笑顔あり
店の縁とは人の縁なり
大切にしたい笑顔とことばである。
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