題詠「もち」ー宮崎大学短歌会平成30年新年歌会
2018-01-17
お正月といえば「もち」雑煮・しるこの慣習も様々に
そして「やきもち」の歌も複数あり
宮崎大学短歌会の新年歌会を開催した。「新年」というには時期が遅かろうが、大学暦では最初の火曜日(9日は金曜校時であった)となる。新年歌会の題詠は「もち」、日本のお正月には欠かすことのできない食べ物である。出詠歌は11首、参加2度目の新メンバーやLINEで参加してくれた会員もいてなかなか賑やかな顔ぶれとなった。歌会で話題となったのは、「もち」の形状のこと。ここ九州では「丸餅」が一般的で、短歌の中に「玉(例えば『お年玉』)」があったりすると、「もち」の丸さをイメージできるという意見が出されたりもした。関東出身の僕としては、「もち」は切り餅の四角が一般的で、「丸餅」はせいぜい鏡餅が通例。この食文化の東西のあり方を深く考えさせられた。
「お雑煮」に関しても、それがどのような代物であるかは地域性があって千差万別。具材に何が入っているか、だし汁や味付も地域によって違い、その家々によって文化があると言っても過言ではない。他にも「信玄餅」「おしるこ」「餅巾着」などが題材となって、この食文化の多様性が感じられた。「餅巾着」などは”コンビニおでん”の中で「店員がお玉で掬う商品である」という趣旨を、「おでんたち」の立場から詠んだ歌もあって実にユニークであった。また複数に及んだのが「もち」の膨らみ具合、焦げ具合と「やきもち」を掛けて作られた歌。「煙」がくすぶったり、「ふくれて中身が空になったり」という趣旨の歌が複数あって、その三首が「競詠」のようになったのも大変面白かった。
『宮大短歌』配布に対する御礼も各方面から
これまでの活動をあれこれとまとめることも
次回歌会は、2月13日(火)宮崎大学まちなかキャンパス(市街地・若草通り)で開催。
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