小正月などいづこへあるや
2018-01-16
今年も半月が経過「小正月」など何処へやら
半月の時間を反芻して前へ進もう
成人の日が15日であったのは、何年前までだっただろうか?既に今の若者は、そのことも知らないようである。15日が曜日を問わず祝日であったゆえに、「小正月」も帯同するように意識していた利点もあったように思う。日付が定まらず年ごとに連休が変動するので、大学では授業開始時期もその年の暦次第。祝日法には経済波及効果などが喧伝されていたように思われるが、それによって破壊されたものも多数あるようだ。鏡開きなども行わなくなってしまったことの一つ。だいたい鏡餅そのものがプラスチックパックの形状で、中から密封された餅が何片か出てくる製品を使用している。カビた餅をハンマーで砕き揚げ餅にしてもらうと醤油が沁みて実に美味しかったという子供の頃の思い出がある。
「小正月」には、アイドリングしていた心身にあらためて年頭の決意を吹き込み始動させるような効果もあったように思っている。正月は「日々頑張ろう」と決意はするものの、日常に帰ると再び時間に流されてしまうことも少なくない。だが決意を決意に終わらせないのが、「実現」への道であることは間違いない。昨年があまりにも忙しかったゆえに、正月からやや「休みたい」という怠惰な気持ちが頭を擡げる。だがしかし、立ち止まっているわけにも行かないのが現実である。大詰めとなった4年生の卒論始動、新たな県立図書館と大学附属図書館と牧水研究会の連携事業、もちろんその間に〆切原稿2本、学内実務の書類なども多く控えている。新たに日々を見つめ直し、寒さに負けず前に進む力を創り出す。「15日」にそんな心身のギアチェンジを感じたいのは、僕だけであろうか。
栄養補給も忘れずに
そして身体を温めて健康管理
「忙しい」などと言わない時間を送りたいものである。
- 関連記事
-
- 何を祈らむ雛祭り (2020/03/04)
- 小兵はいかに闘うか? (2020/01/26)
- クリスマスだからじゃない (2019/12/25)
- 言語文化への感覚と想像力と (2019/04/26)
- 漢籍受容と典拠性こその文化 (2019/04/03)
- 学生に伝えたい「夏は来ぬ」 (2018/05/10)
- 箪笥の居場所は何処へやら (2018/03/23)
- 小正月などいづこへあるや (2018/01/16)
- 行きかふ空の通い路は (2017/08/24)
- 古典は日本文化を作り替える装置ー島内景二氏講演から (2017/07/10)
- 小学校での古典授業を考える (2017/02/23)
- 日本漢詩文の存在価値 (2017/01/16)
- 「ハンバーガー」ばかりじゃない (2016/11/01)
- 遠くない明治との連接 (2016/07/12)
- 「離見の見」の境地こそ (2016/02/15)
スポンサーサイト
tag :