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具体を語り個をもって立つ

2018-01-10
新年のスピーチ合戦
学級びらき授業びらきに応用を
個の語る力にこだわって・・・

「国語科授業研究II」という担当講義では、毎年新年すぐの回で「学級びらき授業びらき」を意識した3分間スピーチの発表会を実践している。そのスピーチを契機に、学習者らが意識を高く新たな道を歩み出せるような、啓発の要素をどれほど盛り込めるかが焦点となる。どのようなスピーチでも同様であるが、それほどに個人の具体的なエピソードを盛り込んで聴衆を惹きつけるかが肝要である。履修学生たちは、この冬休みの間に経験した初詣のおみくじや旧友と再会したことなどをこのスピーチのために題材化して各自が概ね3分以内の構成にまとめてきており、個々の話には学生たちの生の意識も表れていて大変興味深い時間となる。

短歌を創る場合がそうであるように、日常に取材しそれを「ことば」でまとめようとすると、自ずと生活の折々の視点が繊細になる。出来事をメモに残したくなったり、その「現実」を「ことば」で切り取るにはどんな語彙が適切かなどと考えるようになる。となれば、教員などは常に繊細な感覚をもって生活をしているべきなのである。年齢を超えて子どもたちと共感するには、どんな話題でどんな感覚が求められるか?そんな学習者視点を失わないことが大切であろう。スピーチは「一対多」ではあるが基本は「一対一」を意識すべきで、この日の多くは聴衆たるクラス内の級友の対する語り掛けであった。それが小学生や中学生であったなら・・・、そこに意識を降ろせるかが教員としての生命線ということにもなろう。

一人の人間として語ること
1スピーチ1テーマに徹すること
アピールする人の力はどんな分野でも活かされるであろう


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