花をいただき友と親しむ
2018-01-06
香りうるおう胡蝶蘭2鉢が研究室に届けられた
地元の友の粋な計らいにて
大学では特に地方国立大学法人の場合、「地域貢献」を旗印に様々な活動をすることを使命としている。一概にそのような目標があっても「地域」というのはあくまで漠然としている。県全体に貢献することか、それともその土地に特徴ある範囲に関して研究・調査を進めることか。教育学部である以上やはり県全体の教育環境の整備、及び県内の教員養成や研修に対しての十分な貢献が求められよう。さらに言えば、その成果を一般市民の方々にも公開し生涯教育や高齢社会の活性化にも努めねばなるまい。僕自身は国語教育講座に所属するので、みやざきが「神話と短歌」という「文学」に力点を置いて県の文化活動の振興に取り組んでいるのは、誠にありがたいことだと思う。和歌文学会を開催しても、その懇親会に県知事が出席することを学会会員諸氏をして「前代未聞」と言わしめたのも、こうした「地域」のあり方の賜物である。
研究室で論文を進めていると、昼休みに携帯が鳴った。地元の友人からで「花屋さんが学部棟の玄関まで来ている」のだと言う。そこまで降りて行ってみると、台車に乗った2鉢の胡蝶蘭が潤い豊かな香りを放っていた。新年から友人の粋な計らい、誠にありがたい限りである。前述した「地域」とはまた違った意味合いで、僕自身は〈地域〉を大切にしているつもりである。まさに居住地周辺におけるそれである。この5年間で、とても親しい友人らが何人もできた。彼らはまさにこの土地で、この土地なりの商売に勤しんでいる。〈土地〉で商売をするということは、必然的に「人と繋がる」ことである。全国的にこの国の地方では、大手大型スーパーや量販店の侵攻によって、こうした「人の繋がり」までも破壊してしまった。それだけに”ここ”には存在し続けている貴重な「繋がり」を僕自身は大切にしたいと思っている。
今しこそ偉さを捨てつこの土地に
5年という節目にまさに「世」を見つめ直す
何より友の笑顔のありがたさ
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