ひとりを大切にしておかないと
2017-11-27
注文をすれど飲み物もなかなか来ず腹を立てずにどういうことか?と考える
地方都市で味わう疑似体験といまの社会風潮なのか
自らがどれほど宮崎の人間になりきれているだろうか?などと考えることがある。九州一番の都市・福岡県の繁華街である博多や天神に行くと、街の渋滞や駅での人の流れからして、慌ただしい都市の感覚が蘇る。今回はライブ会場のヤフオクドームで過ごす時間がほとんどであったが、即日に宮崎へ帰りたかったため、初めて夜行バスを利用した。ライブが終わってやや混雑した地下鉄に揺られて天神へと向かった。バスの出発まで聊か時間があったので、少々腹ごしらえをしようと店を探したが、既に知っている店は早めの閉店。路上の屋台はこの時間でいっぱいのところばかり。仕方なく周囲を見回して、小綺麗なイタリアンバーに入店した。
ライブでは現地購入したツアーTシャツを被りかなり汗をかくので、ラフな服装にスニーカーと小型のバックパック(リック)という外見が聊か作用したのであろうか?土曜の夜ということもあって、多くの人たちが仲間たちと語らいながら飲食をしている。「おひとりさま」なので自ら「カウンター」を希望して着席するが、冒頭に記したように注文してもなかなか飲み物さえも出て来ないありさま。大勢で”やっている”テーブル席とか派手な出で立ちで来店しているカップル席には、次々とビールや料理が運ばれて行く。その後、夜行バスの時間があったので限られた時間だからということもあったが、それにしても「ひとり」ポツんと店内に置き去りにされた感覚であった。極端な物言いをすると、この店ではほとんど相手にされていないような感覚を持った。大切なのはここからである、牧水が旅の最中にその外見で判断されて逗留を断られて追い返されたことを思い出した。時にその疑似体験的な感情になってみるのもよい、などと考えて最後には”即座に”渡された会計伝票に記された”わずかな”金額を払って店を後にした。
さて、損をしたのは誰であろうか?
その場では利益にもならぬ「ひとり」を大切にするかどうか
朝の宮崎、ローカル線の車窓には線路脇の雑草が風に吹かれていた。
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