日本一の「読書県」へ向けて一歩
2017-11-08
短歌県のみならず目指すは日本一の読書県
推進事業に向けて手を携えて
宮崎県を「短歌県」にしたいと、俵万智さんが地元紙連載で話題にしてからおおよそ1年になる。自らが関わっているせいもあるが、毎月随所で「短歌関係」のイベントが開催されており、事あるごとに知事もそのような目標を口にしている。先月開催した和歌文学会大会もそのような趣旨を前面に出し、懇親会でやはり知事が「短歌県」への思いをスピーチしてくれた。また意外と県内でも知られていないのが、宮崎が「日本一の読書県」を目指しているということである。先日も大学附属図書館運営委員会でこの話題を提供すると、ほとんどの先生方や職員さんはご存知なかった。目標というのは、まずその標題そのものを口うるさいほどに事あるごとに喧伝する必要性を感じる。それゆえに小欄でも常に「短歌県」については語って行きたいと思うのである。
さて、本学には教職大学院があり現職の県内教職員の研修機能としても期待されている場となっている。そこでは県教育委員会から「実務家教員」として、任期付で大学教員に赴任いただいている。この度、以前に実務家教員だった先生とのご縁もあって、県教育事務所主催の「読書推進協議会」における研修の講師を務めることになった。内容を詰める段階で、僕自身の考えもあって一方的な講演講話は避けて欲しいと懇願し、むしろ学生も参加したワークショップ形式を提案した。ゼミで行なっているプレゼンや音読・朗読・群読に読み聞かせ活動などを、学生が試験的に実演して、それが「読書推進」にどう繋がるかを現場の先生方とともに模索したいという構想である。例えば「読書感想文」などを「やらされている」感があっては、むしろ読書推進には逆効果なのである。学び手が相互に自らの表現で「本」について語ったり群読することによって、心から「本を読みたい」という思いは起動する。
この日は打ち合わせで内容を確認した
本番は9日(木)午後に開催予定
「短歌県」そして「読書県」に向けて、文化こそが混迷深き世界を救うはずである。
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