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〈書くこと〉の身体性

2017-11-04
キーボード上の指の動き
ペンを持つ指への圧力
あらためて〈書くこと〉の身体性について

小欄をお読みいただいてる方に出会うと、「あれはどのくらい時間がかかるのですか?」と問われることがある。テーマと日々の状況によっても異なるが、早ければ30分、少し嵌まり込むと概ね1時間といったところであろうか。資料引用や聊かの調べものをして書く場合などは、どうしても時間が多めに必要となる。間もなく3000回更新に近づきつつあるが、これが〈書くこと〉を一つの生業とする者として、大変有効なトレーニングになっているのは確かである。では、テーマや視点をどこで考えているかといえば、頭であると同時に「キーボード上」と答えるかもしれない。文体や文章の運びは、キーボード上の指の動きが伝えているわけで、その身体性に依存して書いている感覚がある。

それゆえに出張でも「携帯キーボード」は必需品である。端末はスマホであっても、キーボードを接続して文章を書き付ける。スマホ上の入力方式で「指主導」で書くのとは、文章そのものが違ってきてしまうような気がする。ある時感じたことは、スマホ入力であると短文なTwitterを指向するするような文体に自ずとなってしまうということだ。タッチ画面の「触れる・滑らす」感覚とキーボードの「圧力で押す」感覚では文体を編み出す作用が違うのではあるまいか。こう考えると、いざペンを持って書く文章はどうか?時折、礼状などとして葉書に万年筆で書く場合があるが、それはまさに「刻み付ける」感覚があって、やはりそれなりの文体をその身体が作っているような感覚がある。とりわけ筆記具を万年筆にこだわるならば、その「刻み」具合の感触に酔うことさえある。いずれも特徴ある身体性があるゆえ、それぞれを有効に起動して文章を書くべきだと思う。

筆記具は文芸を変えるのか?
「キーボード文体」と「原稿用紙文体」を比べたら?
自らの中にも複数の〈書くこと〉の身体性がある。


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