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ありがたきはただゼミ生の信

2017-10-25
伊藤一彦先生短歌日記(ふらんす堂)
「宮大の男女の学生が仕事をきびきびこなしているのが・・・」
誠にありがたきお褒めの言葉

子を見れば親がわかる、などと世間では言われる。長年、中高の教員をしてきた僕にとっては誠に深い実感がある。「子」は「親子」のみならず、たぶん「学校」では「子を見れば担任(担当)がわかる」であろうし、「会社」では「社員を見れば社長がわかる」なのであろう。当方は学会大会開催に集中していたが、「党員を見れば党首がわかる」のもまた然り。党員の信を得られない党首は戦略も誤り、党員たちが離れて独立したりもする。やや迂遠をしたが、となれば「ゼミ生を見れば指導教授がわかる」ということにもなろうか。冒頭に伊藤一彦先生の短歌日記の趣旨を一部紹介したが、誠に過分なお褒めの言葉をいただいたと思っている。そしてこの日は、伊藤先生からお電話までいただき、そこでもまた「ゼミ生」たちの仕事ぶりをお褒めいただいた。

赴任5年目、ゼミ生が有意義な学生生活を送るにはどうしたらよいか?と様々に模索してきた日々であった。「ゼミ」たるや週1回全員が集まって卒論を始めとする中間発表を繰り返すのが基盤である。まずはその場で学年を超えて忌憚なく意見を言い合える環境を創ることが重要だと考えてきた。「意見を言わないのは発表者に失礼」を合言葉に、ゼミ内をさらに2分割3分割した小グループで対話の練習をする。そこで得られた積極性は、そのまま採用試験の面接や集団討論に活かされる。さらには、僕自身が関わる様々な行事に参加してもらうことである。学内のみに留まらず、地域社会の様々な方々と交流する機会を積極的に設ける。大学近隣の小学校2校へは週1回朝の読み聞かせに足繁く通う学生たちがいる。市内で開催される歌会に参加する学生もいる。また県立芸術劇場との連携事業では、出演や裏方を存分にこなしてくれた学生たちがいた。そんな「現場」で培われた人間性が、この度の和歌文学会大会の運営委員として発揮されたように思う。同窓の先輩からは「懇親会の司会を学部生がやるのは前代未聞」などとも、また研究者仲間からは「私も宮大に赴任したい」と言う人も。2次会も含めてこれほど学会の先生方と親密に接した学部生は、僕も今まであまり見たことはない。

学会荷物の残りを再び研究室へ
そしてこの日のゼミは、この運営についての対話
教員志望のゼミ生たちは将来、学校行事で子どもたちから深く信頼される教師になると確信した。

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