和歌文学会第63回大会研究発表会
2017-10-23
8本の研究発表会活発な質疑応答
嵐を呼ぶもうたを語れり
和歌文学会第63回大会2日目。台風21号によって来宮を急遽断念せざるを得ない先生方もあったが、昨日から大会に参加しこの日は航空機が全便欠航となったために、早々に延泊を決めて研究発表に御参加いただいた先生方も多かった。また東京から陸路を新幹線で博多を経由し新八代、そして高速バスと乗り継いで、この日の午後になりながらも参加いただいた先生もいて、開催校としてはこうした気持ちが心より嬉しかった。研究発表後の総会では、事務局が用意した資料が不足するほどで、予想を上回る先生方がいらしたのには驚いたほど。自然には抗えず安全第一は勿論であるが、開催校のみならずこの日のために研究発表の準備に準備を重ねて来た8名の先生方のためにも、滞りなく予定通りの時程が消化できたことは大きな喜びであった。
開催校を担当してみてまた考えたのは、研究発表1本の重みである。準備段階でまずは何人がエントリーするか?遠方の宮崎であるから少ないのではないか?などと当初は不安もあったが、いざ蓋を開ければ8本を遥かに超える申込があった。選ばれた8本の発表者の発表要旨を事務局が纏めて、7月末までには手元に送られて来た。それを印刷所に発注し要旨集を作成、同時に大会案内とプログラム・専用封筒を印刷するために事務局とやりとりをしながら校正を進めたあの8月の暑い日々。9月に入るとすぐに全会員に発送する作業に取り掛かったが、総計755部の封筒詰めはゼミ生たちが丁寧に間違いなくこなしてくれたが、その作業は予想以上に困難なものであった。そして9月中旬以降、大会参加申込葉書と費用振込通知が届き始める。参加人数はどうだろうか?という思いを抱きながら、学部事務所に特別に用意してもらったトレイの中を日々覗き見るのが日課となった日々であった。かくしてこの日の研究発表に多くの会員の方々が参加するお膳立てができたわけである。その1本1本を、自らが発表する気持ちとなって展開できたのは誠に勉強にもなった。今後は、自分が研究発表をしたり学会に参加する場合、常に開催校の立場になって考えようと切に思う。そしてもちろん、また研究発表が自らもしたいという野望が起動したのである。
先輩の発案で臨時の懇親会を予約
20人近い先生方が集まり楽しい宴となった
和歌文学会がまた僕自身を大きく育ててくれたと噛みしめる宮崎の夜であった。
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